(社)全日本船舶職員協会 理事
海事補佐人 田中 善治
はじめに
昨年11月24日、 私の小学校6年生当時の担任であった山川先生 (現在83歳、 水戸市高齢者クラブ連合会会長) の紹介の下に、 茨城県立県民文化センター 小ホールで講演させていただいた。
このときの様子が掲載されている機関誌 「全船協 (第112号)」 をご覧になった茨城県石岡市いきいきクラブ連合会 (会長 鈴木光雄氏) の事務局長 山士朗氏から6月初めにお手紙をいただいた。 「石岡市いきいきクラブ」 でも是非講演をお願いしたいとのこと、 早速承諾の旨返事を差し上げた。
山氏からいただいた資料によると石岡市は上野から常磐線特急で1時間、 人工8万人余、 年齢構成はいずこも同じ 「ぶんぶく茶釜型」 で65歳以上が24.5%。 「いきいきクラブ連合会」 は同市内の63クラブ、 2,827人で構成されているとのことである。 「市の木、 花、 鳥」 は夫々 「しい、 ゆり、 ひばり」 と語呂合わせもよい。
今回も水戸市の時と同様、 当協会と事業内容及び目的が共通している NPO 法人 SEILA (セイラ・当協会が法人加盟している) と連携して講師を派遣するという形をとった。
事前準備はセイラの飯田氏及び全船協事務局の協力を得ながら、 山氏と電話、 郵便で進めた。

当日
7月17日 (土) 11:30 上野駅でセイラの飯田氏と落ち合い、 特急で石岡駅に向かった。 駅からタクシーで会場の 「ふれあいの里 石岡ひまわりの館」 に着くと玄関に山氏が待っていて下さった。
大ホールには約150名の方々が参集され、 13:30山氏の司会で開演した。 会長挨拶に続き飯田氏がNPO法人 SEILA を簡単に紹介した。
講演は水戸の時と同じ内容で準備したが、 船の種類やパナマ、 スエズ運河の仕組み等を紹介する映像をファイルした肝心の CD の持参を忘れてしまい、 世界地図と白板を使ったスピーチとなってしまった。
海上輸送の役割―資源の乏しい日本・日本籍船と日本人船員、 海洋汚染、 船長の職務と権限などを話していると45分経ち、 前半を終り小休止とした。
後半は船長の簡易夏服に着替えて再開した。 やはり船長の服装には皆さん興味がおありのようだった。 そこで服装に関連したこと、
例えば金モールや白手袋のことなどの後、 船内 (海上) 生活のあれこれをお話した。
質問の一つに 「水平線まで何キロメートルあるか?」 というのがあり、 覗達距離を計算する算式を紹介し応答した。 外に 「ノット」 や 「マイル」 についてお話しているうちに、 もう90分間の持ち時間が迫っていた。
閉会後直ちに飯田氏と会場出口で、 皆さん一人びとりに感謝を込めて挨拶しお見送りした。
数日後、 山事務局長よりご丁寧な礼状が届いた。
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