第26回 横浜港カッターレース観戦記
                         
                                                                     2009年6月22日
   

                              相 川 康 明 
                            全船協横浜支部長 

 昨年の第25回横浜港カッターレース大会は豪雨の中でのスタートでしたが、 今年は、 入梅にもかかわらず横浜港開港150周年を記念する大会を 「海の神」 が盛り上げて下されたのか、 曇り空の下で開会式から始まりました。
 開港150周年記念事業を成功させようと、 昨年、 初めて小学生カッターレース プレ大会が土曜日、 一般・女子が翌、 日曜日の2日間で開催されました。
 今年の小学生大会は、 150周年記念事業のメインイヴェントであると同時に多くの小学生や一般の方々に 「海・船・港」 の海事知識高揚の為にも夏休みを利用して、 8月29日開催へと大幅に遅らせた為です。
 全日本船舶職員協会横浜支部も数回のカッターレース実行委員会に参加し、 横浜海洋福祉協会メンバーの協力も得て総勢12名の役員を派遣し、 一般・女子の大会を支援しました。

 一般・女子のレース参加チームも記念大会に相応しく、 次の様に増えました。

2008年 2009年
一般男子 178 191
失格チーム (内数)  (13)  (12)
女子 29 36
チーム合計 207 227
棄権チーム数  (13) (2)
レース数 59
 63
  レースは予定時刻の09時10分、 一般からスタートし、 全63レースを17時36分に完了させるためレース間隔は、 最大8分以内とした。

 次に、 レースの内容に付いてですが、 昨年度は、 一般で11艇、 女子で2艇、 計13艇がルール違反で失格となりましたがその違反の主な原因は、 次の通りです。
@ 折返し180M地点での回頭ブイは、 必ずブイを左舷に見て回頭し、 ゴールのブイも左舷に見てゴールする。
A 折返し回頭地点では、 左旋回となるので1・2・3コース (1〜4コースで1レースを行う) の各艇が回頭ブイに接近して大回りすると、 遅れて2・3・4コースに進入して来る他の艇に接近し過ぎるか、 又は、 接触の恐れが出る。
B 前のレースの全艇がゴールしたのに、 次のレースの一部の艇がスタートブイになかなか入らず (間を取っているのか)、 ゆっくりスタートブイに入って来た場合、 隣の艇は風・波・潮流の影響で横倒しの状態になり、 レースの障害となるケース等。 昨年の失敗を繰り返すことなく 「失格艇」 ゼロ目標を望んだが、 今年も12艇が失格となりました。 その原因は昨年と同様であり、 ただ、 気象・海象だけの原因ではなく艇長・艇指揮・漕ぎ手計8人の呼吸の向上が望まれます。

 次に、 成績ですが、 一般の部では、 一位 「チャレンジ櫂」 ・2分21秒12、 (昨年も一位で2分25秒79)、 二位 STAR DUST DREAMS・2分21秒96、 三位 JACK TAR GENTLEMAN、 四位 ふじくも (昨年も四位)。
 一般女子の部の成績、 一位 館海A 2分34秒69、 二位 それゆけ!こげパンマン、 三位 JACK TAR WITCHES、 四位 MY MOTHER LADY'S (昨年二位) の順位でした。

 午後5時頃から霧雨となりましたが、 小雨となった17時40分には全艇 (棄権2艇を除) 事故なく完走できた事は開港150周年のイベントとして、 「海の神の賜物」 であったのでしょうか!

 特記事項として、 例年各商船高専OB/OGの出場艇が多い学校で3〜4艇出場するようになりましたが、 OBのご家族 (奥様お子様) で構成する女子チーム 「フランボワーズ」 が出廷した事は微笑ましき限りです。 また、 各企業・団体はもとより商船大・水産大・東海大・海保大・水産高や海上技術系のOB、 現役も多数出場していました。
 また、 「ソーメイ・楽遊会」 艇は、 全員60歳以上のシルバー艇で、 3レース目の第一位でゴールすると云う快挙を成し遂げました。 一般競技でも良く使われる言葉ですが 「努力は人を裏切らない」、 私も大好きな言葉です。

 先にも述べましたが8月29日 (土) は、 「横浜港開港150周年記念」 の冠で小学生カッターレースが行われます。 小学生の皆さんが夏休みを利用して、 昨年よりどれ位上達したか楽しみが一杯です。 今回は、 力の差がある為、 一般の小学生と常日頃カッターに慣れている海洋少年団に分けてレースが行われます。

 最後に、 海洋基本法が成立し2年目を迎えた今年の小学生大会を継起に、 子供達の夢が 「海・船・港」 そして、 船員への道への足掛かりとなる様希望します。