平成19年度第2回理事会・第1回評議員会報告



 

              

平成19年度 第2回理事会・第1回評議員会報告
(平成19年10月25日 開催)


議 事 概 要

1. 日  時:平成19年10月25日 (木)
15:00〜16:53
2. 場  所:千代田三信ビル 
全船協本部会議室
3. 司  会:菱田 副会長が開会の挨拶を行った。
4. 議長就任:定款第33条、 第36条第3項に基づき川村会長を選出した。
5. 書記任命:本望事務局長を議長が指名した。
6. 定足数確認: (事務局長報告)
 出席状況は次のとおり定足数を満たしており、 会議は成立していることを確認した。
1) 理事 (定足数17名、 定款34条1項、 理事の2分の1以上)
川村 赳、 菱田 司、 内田成孝、 角田 稔、 相川康明、 猿渡國雄、 田中三郎、 松坂武彦、 吉本公則、 東 功、 荒谷秀治、 大賀英朗、 軽部欣四郎、 片山 清、 可児絋之、 小松和夫、 田中善治、 堀内靖裕、 真木克朗、 松見 準、 右松 治、 山本晴夫、 山本徳行
総数  34名 本人出席 23名
委任出席8名 出席合計 31名
2) 監事
土屋正徳、 吉田 尭
総数  2名 本人出席 2名
3) 評議員 (定足数25名、 定款36条4項、 評議員の2分の1以上)
大内孝利、 加治原二仁、 北山 等、 木梨紀道、 小出修三、 本田睦生、 松本清彦、 蓑田輝男
総数   49名 本人出席  8名
委任出席 28名 出席合計  36名
7. 議事録署名人選出:議長が猿渡國雄・大賀英朗両氏を指名し、 異議なく承認された。
8. 報告事項
 前回理事会 (4/24) 以降の本部会務一般について
 事務局長より資料に基づき報告。
 会費納入状況について
事務局長より資料に基づき報告。
 基本財産の運用状況について
会長より資料に基づき報告。
 船員職業紹介事業認可と定款改正の経過について
 事務局長より制定の経過について、 平成18年度定時総会において、 無料船員職業紹介事業の実施が議決されたことにより、 平成18年8月1日申請窓口の関東運輸局東京運輸支局に申請の申し出を行い、 以降折衝を重ねた。
 その過程の中で、 「船員職業紹介事業を定款の事業目的に入れること、 定款変更をする場合は、 モデル定款と一致しない部分はすべて一致させること。 また総会の定足数が正会員の10分の1の現行規定を2分の一に改正すること。 常務理事会が定款上明示されていないので明確にすること」 などが条件とされた。
 定款変更の中で、 総会の定足数については直ちに2分の1とすることは困難であることを説明し、 今回改正しないことで了解を得た (次の改正では見直しを迫られることとなる)。
 平成19年7月20日 船員中央労働委員会総会で許可の答申が出され、 平成19年8月1日国土交通大臣より定款変更の許可並びに船員職業紹介業の許可証が交付された。
 職業紹介業は、 本部内に事務所を設置し所長 (会長)、 所長代理 (専務理事)、 従事者 (事務局長) のみがその取扱をすることとなる。 支部などで取扱事例が発生する場合でも、 取扱は上記3名が当たらなければならない。
 予算は一般会計の船舶職員後継者対策事業の中に組み込むことになる。
 平成19年8月1日〜10月24日紹介実績は下表の通り報告がされた。
外航 内航 タグ 合計
求人 1 2 1 4
求職 1 0 1 2
成約 0 0 0 0








 「現代GP」 の経過について
 専務理事より、 全船協の協力体制について今日までの経過を報告するとともに、
11月1日に全船協会員が現役船舶職員講演会を実施する予定であり、 来年も引き
続き実施する。 学生のインターンシップ実施に協力していることなどが報告された。
 また、 8月23・24日神戸で 「現代GP平成19年度第1回全体会議」 が開催され
全船協も一員として参加し意見を述べた。 (後掲資料参照)
 商船高専振興協議会運営委員会報告
 専務理事より、 「国交省主催の 『船員教育に関する検討会』 の報告書を受けて、 商船高専の今後の対応について話し合い、 各校のカリキュラム、 教育方針の違いがあるが、 将来に向かって出来る事から前向きに検討しようということになった。 又統合問題は、 学校間で考え方の違いがあり統一した対応が難しいが、 検討を積重ねて方向性を見出していくこととなった。 甲機両免状付与問題は各校足並みがそろわずしばらくの間棚上げとする事になった。 3級水先人養成支援対象者募集要項がまだ発表されておらず、 発表されてから対応を考えることとなった。」 などが報告された。
 その他
 日本人船員確保育成スキームがスタートするが、 学卒者から30歳までが対象であり、 学校がすべてを掌握しているわけではないことが明らかになった。
 以上の報告について意義なく承認された。
               
9. 審議事項
1号議案  商船高専統合の動向と対処方針について
 会長より、 国立高専機構から各県単位の統合と商船高専瀬戸内3校の統合の指示があり検討に着手していたが、 本年8月に文科省から検討の延期が指示され、 当面1年間延期されることとなった。 延期の背景ははっきりしないので、 今後の推移を見守りつつ対応していきたいとの提案がされた。
 これに対し、 次のような意見が出された。
 「統合延期は交通政策審議会の日本船・日本人船員確保の方針と関連があるのではないか」
 「文科省に要望していく必要があるのではないか」
 「統合により、 商船学科の充実を図るべきだという考え方と、 従来の商船高専を存続せよという意見がある。 将来を見据えて、 統合して商船学科の充実を図る方向で全船協はリードすべきであると考える」
 「商船高専の学校側は商船学科の存続に熱心でない考えもある。 また、 内航や造船関係への進出にも消極的である。 商船学科を統合充実すべきだ」
 「場所にこだわらず、 商船学科統合の議論をする方が話がしやすいのではないか」
 「統合を進めると商船教育のコアが失われる恐れがあり、 場所にこだわらず海事大学校的な発想が必要ではないか」
 「船員教育が文科省と国交省にまたがり、 文科省は理解がない。 商船高専側から主張しないと置いてきぼりにされる恐れがある」
 「学校にまかせていても進まないので、 全船協が動くべきだ」
 「存続に向けた各地元の意向も根強い」
これらの議論に対し、 会長より
 「重い課題であるが、 学校が分断されないようにしていきたい。 同窓会をどうするかという問題もある。 仮に瀬戸内3校の商船高専統合によるスーパー商船ができるとすると、 他の2校の商船学科にも影響を与えるということも考えられる。 今後の推移を見ながら十分皆さんと相談して対処していきたい」 との方針を示し、 異議なく議決した。

2号議案  『海事技術者のキャリア育成プログラム』 対応について
 角田専務理事より、 現代GPにより、 商船高専の商船教育における弱点をカバーし、 より充実したものに向上させる試みが進められ、 全船協も可能な部分で協力している。
 当面、 第1回現役船舶職員の講演会を鳥羽商船高専で11月1日に実施予定。 来年2月に第2回を富山で予定している。 20年度は海運関連産業在職者の講演を予定している。
 また、 20年度に 「現代GP」 に関するフォーラムを100人以上動員して東京で開催するので関係者の協力を得たい。 次年度のインターンシップは早めに取り組み、 より充実させたい。
などの方針が提案され、 意義なく議決した。
3号議案  役員選考委員会の設置
 会長より、 次年度は役員改選期となるため、 役員選考委員会を設置することとし、 具体的委員の指名は、 常任理事会に一任することを提案し、 意義なく承認議決した。

4号議案  役員人事 (顧問) などについて
 会長より、 鳥羽商船高専同窓会長の交代により、 辻  裕 同校同窓会長を顧問に委嘱し、 落合弘明前会長の顧問委嘱を解く旨提案し、 意義なく承認議決した。

5号議案  その他   
 なし。

 以上で議事の全てを終了し16時53分閉会した。

                

資 料
 現代 GP 平成19年度第1回全体会議報告 (全船協関連事項抜粋)
専務理事 角 田   稔   
1. 開催日時:平成19年8月23日 (木)・24日 (金)
2. 開催場所:神戸大学・海事科学部 事務棟4階 第一会議室
3. 参加者及び議題:省略
4. 全船協への要望及び今後の対応
@ 事業総括
◎ 平成20年度フォーラムの開催 (時期と場所 (東京の予定))
*全船協への要望
・会場の確保とPR・参加者募集
東京海洋大学・越中島キャンパスを予定しているが、 もう少し交通の便がよく、 コストの見合う場所があれば紹介して欲しい。
海事センタービル会議室使用調査の依頼があった。
船社、 海事団体、 メディアへの宣伝と一般参加者 (50名位) 募集をお願いしたい。
*文科省・国交省・高専機構、 東京海洋大学、 神戸大学の関係者を招いて現代 GP の成果を報告したい。
A WG−1仕事学講座
◎ 次年度及び現代GP以降は?
 全てのWGに関係してくるが、 平成21年以降も各校が知恵を出し合って、 次のプロジェクトを考える。
 全船協にもアイデアを出してもらいたい。
 また今回の研究材料を教材として残し、 今後に活用することを考える。
 全船協にも出版関係で協力を依頼するかもしれない。
B WG−2海運企業見学
 見学先について全船協に協力をお願いする事があるかもしれない。
C WG−2現役船舶職員講演会
1) 議事メモ参照 (省略)
2) 議事メモ参照 (省略)
 講演会に関する学生へのアンケートは、 9月14日で締め切り、 広島水井先生が取り纏め、 全船協に連絡を頂く事になっている。
3) 第2回日程と内容等
 日程は平成20年2月頃、 講演内容は海運関連企業、 又はメーカーで働いている若手先輩にお願いして決める。
 航海科はユナイテッドマリタイム (株) で働いている長谷川佳永さん (富山2006年9月卒業) の予定、 機関科は人選中・富山の先生には心当たりがあれば知らせて頂く様お願いしてある。
開催場所は富山になる予定。
D WG−2海運企業インターンシップ
 1) 2) 3) 広島水井先生作成の資料参照 (省略)
 WG−2の現役船舶職員講演会、 海運企業インターンシップに関しては、 学校側と全船協が全面的に協力してゆく必要がある。
(参考までに今まで届いた、 学生の感想文を添付する。 25ページ参照)

5. 今回の全体会議に参加しての感想
1) 5商船高専の先生達が総勢24名参加、 熱心に討議していたのには感心した。
 今までこんな機会はなかったのではないか。
2) 一般教養の先生が参加され、 学生達の文章表現能力、 考え方などを話されていた。
 現代の学生達を知る上で大変参考になり、 履歴書、 手紙やお礼状の書き方等をマニュアル化して教えているとの事、 1年生に対して将来の夢、 働く意義、 生きてゆく事の意味等を教え、 夏休み中の生活指導の話しも出ていた。
3) 英語教育の大切さ、 学生達の英語力、 海外語学研修について熱心に話し合われていた。
 英語が一番必要な商船学科の学生が、 英語が一番下手であるとの厳しい指摘もあった。
 全船協からも英語の重要性、 今年度の三級水先修業生募集時の、 英語の試験結果を話した。
 英語教育は、 国際流通学科がある富山が一番熱心で、 海外語学研修も以前から実施しており、 海外語学研修から帰国すると、 英語学習への意欲の定着、 並びに英語力の向上が見られる。
 此れを如何に持続させてゆくか、 事後研修 (Web 研修) の大切さと実施が要望されていた。
 現在のカナダでの夏季研修を、 経費の関係で来年からは、 豪州に変更になる予定である。 (今年の参加者14名、 富山:専攻科6・本科2、 鳥羽:本科3、 大島:本科2、 広島:本科1)
4) 練習船の船機長が参加され、 現場での教育の実情と苦労を話されていた。 航海訓練所の短期実習が無いので、 本科卒業までは船を経験するのは、 学校の練習船のみとなっている。
 此の面からもインターンシップや海運企業見学で、 船・海運会社・各種工場を訪問、 実際に動いている機関を経験する必要性とその成果を強調されていた。
富山はバスを雇って関東地方の港・船を1泊2日で見学する計画を話されていた。
5) 学校の練習船においても、 英語での乗船実習を実施しており、 教材として船内英語フレーズ集を各校が作成しており、 此れをハンドテキストに作成できないか、 臨場音を加えたCDに出来ないか等の要望が出された。
 これについては、 弓削、 富山が中心になって検討することになった。
 これに関連して、 富山では練習船の乗組み部員にも英会話の講習を行っている。 部員達も英語に興味を持ち、 学生に負けられないと勉強に励んでいるとの事。
6) インターンシップ、 企業見学など各校の経験を話し合い、 良い所は取り入れていこうという意欲と気概が感じられた。 (服装、 交通手段、 経費、 等)
 学校により、 インターンシップへの単位の考え方に差があり、 出来れば統一した方が学生のためになるのではと思い意見を述べておいた。
 職業訓練教育機関としてのカリキュラムに縛りがあるのなら、 航海訓練所での乗船訓練を単位に入れて貰うのも一つの方法である。
7) 乗船経験のある商船学科の先生が不足、 WG−1海技士資格対応講座では、 Web を使って経験のある先生が5校一緒に講義してはとの提案もなされていた。
 これに関しては、 各高専から2名の講座担当教員 (含講座内容) を推薦し、 鳥羽に連絡を行い、 鳥羽が具体的な、 海技士資格対策対応講座を作成することとなった。
8) 各校とも統合問題や少子化、 若者の海離れ等で、 新入学生の確保が困難になっており、 小中学生に海を知って貰う為、 船乗りを題材にした、 漫画が出来ないかとの提案があった。
 題材になりそうなストーリや経験談を、 大島三原先生と弓削松下先生が中心になって募集することになった、 全船協にも協力依頼があった。
 資料が集まった時点で、 然るべき人間に相談に行くとの事、 これ等の動きは 「海猿」 の成功にちなんでいる。

6. まとめ
 平成18年度から平成20年度まで、 3年間の予定で始まった、 現代 GP 「海事技術者のキャリア育成プログラム」 もスタートして1年余りが経過した。
 平成18年度は助走期間であったが、 平成19年度に入り活動が本格化してきており、 各校ともそれなりの対応が行われてきており、 今後の活躍が期待される。
 5商船高専の先生達が一堂に集まり、 それぞれの目標と生徒の指導に向けて、 活発な意見交換を行い、 努力をしたことは、 今迄には無かったのではないか。
 商船学科の先生だけではなく、 一般教養の先生、 練習船の船機長も含めて、 学生達の学力と能力の向上、 素質の涵養に勤めているのは、 大変頼もしい限りであり、 全船協としても出来る限り協力をしてゆく事が、 全船協の今後の発展にも繋がってゆくと考える。
 機会があるごとに PR に努め、 会報にも積極的に取り上げ、 会員に周知を計るとともに、 役員始め関係者の協力と助言をお願いしたい。